「東亜通信 第6号」東亜通信を発信しました

第6回ジャパン・ベトナム・フェスティバル

1月19、20日にホーチミン市で開催 過去最高の33万人の来場者
 ベトナム最大の日越交流イベント「第6回ジャパン・ベトナム・フェスティバル(JVF)」が1月19、20日にホーチミン市の9月23日公園で開催され、過去最高の329,000人が来場しました。「手と手をとって」の合言葉のもとでステージや各ブースは熱気にあふれ大盛況のうちに終了しました。
武部会長 「平成最後の開催、日越新時代への気概を」開会宣言
2019.02.19-01  日本側実行委員長の武部勤・東亜総研会長は19日の開会式で「今回は平成最後の開催になりますが、これから日越新時代が始まる気概をもって邁進しましょう。開催会式には日越両国の要人にもご出席いただきました。2日間にわたって素晴らしい日越交流の場にしましょう」と開会宣言しました=写真左。ベトナム側実行委員長のトー・フイ・ルア越日友好協会会長も挨拶でJVFが日越友好の象徴であることを強調しました。
2019.02.19-02 開会式にはベトナム側来賓としてチュオン・タン・サン元国家主席、グエン・タイン・フォン・ホーチミン市人民委員長、チャン・バン・ハン元国会対外委員長、ヴ-・ホン・ナム駐日ベトナム国大使ら、日本側来賓として福井照・日越友好議連事務局長、阿部俊子・外務副大臣、西川公也・内閣官房参与、梅田邦夫・駐ベトナム日本国大使らが壇上に立ち、オープニングパフォーマンスでは日越太鼓コラボレーションが披露されました。
 JVF本番に先立ち、前日18日にはホテルニッコーサイゴンで前夜祭(レセプションパーティー)が開催され、サン元国家主席をはじめ多くの来賓、協賛企業、イベント参加者ら250人で成功を誓い合いました。日越両実行委員長の挨拶をはじめ、西川内閣官房参与による鏡割りとナム駐日ベトナム大使による乾杯の挨拶がありました=写真上
DA PUMP登場 「U.S.A.」大コール
2019.02.19-03 19、20日のJVFメインの舞台では、日越双方から34ステージが繰り広げられた。1日目の日越ミュージックショーでは、「U.S.A.」が大ヒットしたDA PUMP(ダパンプ)がステージに立ち=写真、熱唱するリーダーのISSA=リズミカルな曲とダンスに会場中が一体となり、暑いベトナムの夜は最高潮に達しました。2日目は、昨年、ベトナムで結成されたAKB48の姉妹グループ、SGO48の元気いっぱいのステージで盛り上がり、フィナーレで登場した日本人学校の生徒、アオザイ会の大合唱で締めくくりました。
恒例の日越交流ぼんおどり大会
2019.02.19-04 ステージ終了後には19、20日とも日越交流ぼんおどり大会(ホーチミン日本商工会議所主催)が催され、オリジナルの日越友好囃子・平和音頭で両国の参加者が一体になって踊りました=写真

 メイン会場ではA~Gの7つのゾーンで160のブースが出展されました。どのゾーンもブースオープンの午前10時から多くのベトナムの若者や家族連れで賑わい、訪問中の外国人の姿も見受けられました。
2019.02.19-05 第1回開催から出展する日本の先進技術や商品をPRする企業ゾーン、日本への訪日誘客を目的とした観光PRゾーンに加え、今回は、すでにベトナムに流通している食品をロータスグループがロータスゾーン=写真、ロータスゾーンで阿波踊りを披露=で販売を中心に展開しました。また、これからベトナムへの輸出、流通へ向けて日本の食品をPRするJETROと共催の「ニッポンおいしい市場」、日本のアニメへの人気の高さを証明した「日本キャラクターゾーン」、ベトナム在住の方が気軽にJVFに参加いただけるように設定した「お仲間さんいらっしゃいゾーン」など、特色と魅力をもったブースの展開が329,000人という過去最高の来場者数につながりました。
アイススケーティング・スクールなど関連イベントも
 連携イベントとして「ビジットジャパン・セミナー&商談会」(日本政府観光局主催)、「日本食材需要拡大セミナー&レセプション」(農林水産省主催)、「農業セミナー」(国際協力機構主催)、関連イベントして「アイススケーティング・スクール」(JVF実行委員会主催)、「日本で学ぶ・働く・暮らす」(セブンイレブンジャパン・大原学園・セブン銀行主催)、「技能実習生訓練学校視察とベトナム人雇用セミナー」(近畿日本ツーリスト主催)が開催されました。
7月末に「ベトナム・フェスティバルin札幌」
 日越交流の輪をさらに広げようと、JVFの日越両実行員会を母体にして、7月26、27、28日には「ベトナム・フェスティバルin札幌」が札幌市の道庁赤レンガ通りで開催予定です。

ベトナム人技能実習生 3級技能士に2人が合格

北海道北見市「北辰土建」 フンさんとテーさん
2019.02.19-06 北辰土建(北海道北見市、鴨下辰哉社長)の技能実習生としてベトナムから2016年4月に来日したグエン・ティエン・フンさん(27)=北中部タインホア省出身、写真上がフンさん=が昨年11月に、同じくグエン・ミン・テーさん(28)=南部カントー省出身、写真下がテーさんと鴨下社長=が昨年12月に3級技能士の試験に見事合格し、厚生労働省からバッジを授与されました。
 フンさんは「試験当時はあまり自信がなかったし、このような結果が出ることはあまり期待しなかったですが、合格して本当にびっくりしています」と感想を述べました。
2019.02.19-07 3級技能士の試験は学科と実技がありますが、フンさんにとって日本語による学科試験が難関で「材料の名前やその意味、使い方、仕事のやり方など様々な問題があります。それはすべて日本語で書かれて、私のような外国人技能実習生にとっては非常に難しかったです」と本音を語りました。しかしながら、一緒に働く現場の仲間や会社の方々にたくさん教えてもらえたことが3級技能士の合格につながったと話しています。
鴨下社長が表彰式
 フンさんはこれから試験を受ける後輩の技能実習生に対して「試験まで精一杯仕事を頑張ってください。一生懸命すれば、まわりの従業員からたくさん教えてもらえるはずです。仕事を覚えるのも大事ですけど、最も重要だと思ったのはやはり日本語の勉強ですね」とアドバイス。具体的な勉強方法については「みんなそれぞれ弱みと強みがある中で、自分に適した勉強方法があるかと思います。一つあるのは挫折など諦めないで最後まで一生懸命頑張ることではないでしょうか」とエールを送っています。鴨下社長はフンさんとテーさんの合格について「このように誇らしい資格を取得してくれて本当にうれしい」と喜び、社内で表彰式を行いました。