一般財団法人東亜総研 平成27年度事業報告書

 平成27年度(2015年度)、一般財団法人東亜総研は「共存共栄のアジア新時代」を目指し、その理想実現に向け各種事業を実施いたしました。2013年6月27日の設立より3年目にあたり、具体的な事業において徐々に実績を重ね、信頼関係を醸成し、賛助会員をはじめとする皆様の後援、協力などによって、当財団事業のすそ野を広げてまいりました。事業活動の実績概要を以下のとおり報告いたします。

1.東亜総研設立2周年記念フォーラムの開催
 平成27年8月5日、ザ・キャピトルホテル東急において「東亜総研設立2周年記念フォーラム」を開催し、約150名の方々にご参加頂きました。二階俊博自民党総務会長及び福田康夫元内閣総理大臣より祝辞を頂き、評論家の大下英治様をお招きし、ご講演頂きました。

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2.定例セミナーの開催
 当財団設立趣旨を体現する特色ある月例研究会の開催により、会員間及びアジア各国との幅広い人的交流の機会を提供しました。平成27年度の開催実績は以下のとおりです。

◎第12回 平成27年4月30日
駐日ラオス人民民主共和国特命全権大使 ケントン・ヌアンタシン閣下
「日・ラオス友好協力60周年及び新時代の協力関係」
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◎第13回 平成27年9月17日
駐日マレーシア特命全権大使 ダト・アハマッド・イズラン・ビン・イドゥリス閣下
「戦略的パートナーシップによる新たな日本・マレーシア関係」
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◎第14回 平成27年12月1日
駐日カンボジア王国 チア・キムター閣下
「カンボジアへの投資インセンティブ」
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◎第15回 平成28年2月19日
駐日中華人民共和国特命全権大使 程永華閣下
「共に歩む中日関係の未来」
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3.モンゴル民主化25周年記念式典
 平成27年7月29日、モンゴル国の首都ウランバートルで開催されたモンゴル民主化25周年記念式典に安倍晋三内閣総理大臣の総理特使として当財団代表理事・会長武部勤が参列しました。滞在中には、エルベグドルジ大統領、サイハンビレグ首相他政府要人との会談を行いました。

【エルベグドルジ大統領と会談】

【エルベグドルジ大統領と会談】

 【モンゴル民主化25周年記念式典】

【モンゴル民主化25周年記念式典】


4.北海道モンゴル経済交流促進調査会の設立
 平成28年2月3日、札幌市において「北海道モンゴル経済交流促進調査会設立総会」及び「第一回会合」が開催されました。モンゴル国と気候風土の条件が最も近い北海道との経済・文化交流の積極的な拡大を図り相互理解を深め、産業分野の発展に寄与することを目的とし開催されました。

5.日越大学構想の推進
 日越友好議員連盟の特別顧問でもある当財団代表理事・会長武部勤は、「日越友好議員連盟」(会長:二階俊博自民党総務会長)及び「日越大学推進議員懇話会」(会長:河村建夫元文部科学大臣)と連動し、わが国安倍内閣及びズン首相他ベトナム要人に精力的に働きかけてまいりました。その結果、平成27年12月には内閣官房に「日越大学に関する関係省庁会議」(議長:和泉洋人内閣総理大臣補佐官)及び「日本側推進委員会」(委員長:越村敏昭東急電鉄相談役)が設置され、大学院の平成28年9月開講が確実となり同月9日に開講式が行われることが決まりました。また当財団におきましても、日本側推進委員会の事務局業務を国際協力機構(JICA)より受託いたしました。

【クアン国家主席と会談】

【クアン国家主席と会談】

【ズン前首相と会談】

【ズン前首相と会談】


6.「Japan Festival in Vietnam 2015」の開催
 平成27年11月14・15日、第3回「Japan Festival in Vietnam 2015」がベトナムのホーチミン市で開催され、昨年に引き続き当財団は特別監修として参画、当財団代表理事・会長は実行委員長を務めました。今年度は、関連イベント「第20回世界のお巡りさんコンサート」の観覧者と合わせ、前年の2倍を上回る約22万人の方に参加いただき大盛況の内に終了しました。

【サン前国家主席表敬訪問】

【サン前国家主席表敬訪問】

【Japan Festival in Vietnam 2015 開会式】

【Japan Festival in Vietnam 2015 開会式】


7.北海道ベトナム交流協会の設立
 平成28年3月2日、「北海道ベトナム交流協会設立総会」、ならびに「グエン・クオック・クオン大使夫妻を囲む交流の集い」を札幌市で開催しました。北海道ベトナム交流協会は経済・文化・学術・スポーツ・観光、人的交流等を通じて、北海道とベトナムの相互理解と友好協力関係を深め、北海道の活性化と共に、可能性に富んだベトナムの未来に貢献することを目的とし、その実現のために活動を行うことを目指し設立いたしました。

8.技能実習生受入事業の開始
 平成27年4月に法務大臣告示により技能実習生受入の管理団体となった当財団は、5月にベトナムから最初の実習生を迎えました。また、7月には、実習生受入れを促進するため、ベトナム労働省・傷病兵・社会問題省外国労働者管理局(通称:DOLAB)と「技能実習生受入れに関する覚書」を締結し、特に農業分野などの制度の見直しに取り組んでいます。
 また、同5月31日から6月2日の3日間、北海道稚内市、枝幸町(2箇所)、北見市の4会場にて「ベトナムからの実習生受入れ促進セミナー」を開催し、道内各地から153名にご参加頂きました。セミナーでは、駐日ベトナム社会主義共和国大使館グエン・ザー・リエム参事官、ベトナム国エスハイ社レ・ロンソン社長よりご講演いただきました。

【ベトナム実習生一期生国内研修開校式】

【ベトナム実習生一期生国内研修開校式】

【クイン局長と高野専務理事】

【クイン局長と高野専務理事】


9.社会資本・技術・サービス・ノウハウなどの橋渡し事業
 関係機関との連携のもと、主にベトナム企業と日本企業との提携や会員企業へのコンサルティングなどを多数実施しました。

 その他、平成27年2月、3月ベトナムを訪問し、サン前国家主席、ズン前首相との会談を行いました。また、4月にベトナムに訪問した際には、クアン新国家主席との会談では、Japan Vietnam Festival、日越大学等について説明してまいりました。