「東亜通信 第9号」東亜通信を発信しました

■中国から修学旅行 第2、3次が東京、箱根、筑波を訪問

洋画家、絹谷幸二氏の絵画教室見学

公益財団法人「東亜総研」(武部勤代表理事会長)が今年5月からスタートした中国遼寧省からの修学旅行生受け入れ事業は、第2次の開原市中学生40人、第3次の同40人が7月末から8月初めにかけ、それぞれ5泊6日の日程で箱根と東京を訪れました。
20190813_01第2次は7月30日に東京臨海広域防災公園、台場シティ、TENQ宇宙ミュージアム、江戸博物館、31日に浅草寺・仲見世通り、早稲田大学キャンパスから箱根エリアに移動して富士山遺産センターを見学、8月1日に芦ノ湖の水陸両用バスのアトラクションを楽しんだ後、渋谷区の絵画教室で洋画家の絹谷幸二氏の指導のもと絵画体験をしました=写真、中央は絹谷氏=。絹谷氏は生徒に丁寧に話しかけながら絵を描くことの大切さを教えていました。絵画教室には自民党の二階俊博幹事長も駆けつけ、生徒たちを歓迎しました。2日に足立区立花保中学校と文化・スポーツ交流を行った後、東京ディズニーランドを見学しました。

渡辺復興大臣を表敬訪問
20190813_02第3次は8月2日に豊島区西池袋中学校と交流、復興庁に渡辺博道・復興大臣を訪れて東日本大震災後の政府の取り組みや国土強靭化についての説明を受けました=写真、左は渡辺大臣。5日には筑波のJAXA宇宙センター、サイバーダインスタジオ、高エネルギー加速器研究機構を見学しました。第2、3次とも最後の夜に武部会長から生徒一人ひとりに修了証が授与されました。

■国際修学旅行推進機構(仮称)設立へ

G20の日中首脳会談で「修学旅行相互誘致」を確認、自民党の二階幹事長が提唱
20190813_03安倍晋三首相は6月27日、G20大阪サミット出席のため訪日中の習近平国家主席と日中首脳会談・夕食会を行い、両国の将来を担う若い世代の双方向の交流を通じて相互理解を増進していくことを確認するとともに、本年の「日中青少年交流推進年」を通じ、修学旅行の相互誘致を積極的に進めていくことで一致しました。これを受けた形で、自民党の二階幹事長は、党に日中修学旅行推進本部(仮称)を設置するとともに、国際修学旅行推進機構(同)を新設する構想を提唱しています=写真は中国からの修学旅行生の絵画教室に駆け付けた二階幹事長(中央)、武部会長(右隣)

修学旅行に関しては、武部会長が3月29日、北京市で、張国祥・重慶市瀚華集団創業者と日中青少年交流協力に関する覚書に調印しました。その後、4月15日に河野太郎外相が王毅・中国外交部長と会談し、「日中青少年交流推進年」を通じて修学旅行の推進を確認。二階幹事長も5月18日、楊潔篪(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員と会談し、両国が修学旅行を含めた青少年交流を支援していくことで一致しています。

■日越大学 第2期修士課程72人学位授与式

武部会長 「『目測力』で地球丸の船長に」と祝辞
20190813_04日越大学の第2期修士課程72人の学位授与式が7月 20日、ハノイ市のベトナム国家大学ハノイ校で開催されました。武部会長は「日越大学はサステナビリティ大学院として、リベラルアーツを主軸にしているのが特徴であるが、卒業生に『目測力』という言葉を贈りたい。この目測力というのは、タクシー運転手を例に挙げると、ベテランの運転手の場合は、目・頭・心で正確に状況を把握し、道路状況を見極め、迂回路を使って早く目的地まで到着をすることができる。これはある意味リベラルアーツである。また、これからアジアが世界で地球丸の船長になっていくにあたり、日越大学の卒業生からその船長が出てくることを期待します」と祝辞を述べました=写真=。学位授与式には、日本企業を代表して、芝田浩二・ANAホールディングス執行役員らが挨拶し、日越大学への期待の高さを裏付けました。第2期生72人は日本企業などに就職が決まっています。

■武部会長、訪越報告(7月19日~23日)

フック首相を表敬訪問、日越大学の財政問題や学部新設で要請
20190813_05武部会長は7月19日から同23日までハノイ市を訪問し、グエン・スアン・フック首相を表敬訪問=写真、右がフック首相=、ファム・ミン・チン越日友好議連会長(ベトナム共産党中央組織委員長)を面談し、日越大学の財務問題の解決や学部新設で要請しました。

▽7月20日 日越大学学位授与式、梅田邦夫・駐ベトナム日本大使主催昼食会。

▽7月22日 ファム・ミン・チン越日友好議連会長、トー・フイ・ルア越日友好協会会長、グエン・スアン・フック首相を訪問。JICA主催夕食会

■千歳・ウランバートル間の直行便就航セレモニー

武部会長が鈴木北海道知事らと出席
20190813_06北海道千歳市の千歳空港で8月2日、千歳とモンゴル・ウランバートル間のチャーター機による直行便の就航を祝うセレモニーが開催されました。セレモニーには鈴木直道・北海道知事とともに直行便就航の実現に尽力した武部会長(北海道モンゴル経済交流促進調査会長)、モンゴル側からボルド会長(モンゴル北海道経済交流促進調査会長)が出席しました=写真は左から武部会長、鈴木知事、ボルド会長、バットザンダン議員。千歳・ウランバートル間は成田、仁川(韓国)、北京の空港を経由している現状ですが、直行便なら約5時間に短縮できます。さらに、ウランバートル・千歳をハブに中央アジアやロシアに空路を拡大することが可能になり、北海道の観光などへの誘致にもつながります。