「東亜通信 第10号」東亜通信を発信しました

■東亜総研「日中教育文化交流協力」で覚書を締結

 武部会長が羅・中国外交部副部長と会談 「国際修学旅行推進機構」設立構想伝える

1公益財団法人「東亜総研」の武部勤代表理事会長は9月26日、北京市で中国外交部の羅照輝副部長=写真中央=と会談し、今年6月のG20大阪サミットにおける日中首脳会談で本年の「日中青少年交流推進年」を通じて修学旅行の相互誘致を積極的に進めていくことで一致したことを踏まえ、「二階(俊博)幹事長が自民党の中に修学旅行推進本部をつくり、国際修学旅行推進機構なる財団を立ち上げ、自分(武部会長)に責任ある役割を務めてほしいと言われている」と語りました。武部会長は5月から8月にかけて3次にわたり遼寧省開原市の小中学校の修学旅行生を迎え入れたことを説明し、一人の修学旅行生から「嫌いだった日本が好きになり、将来は日本に留学することに決めた」と書かれた手紙をもらったことを紹介しました。羅副部長は「『国の交わりは民の相親しむにあり』という言葉があるが、とくに若い世代の相互理解・認識が重要である。修学旅行については初期段階では一方通行も仕方がないが、最終的には双方向の交流が望ましい」と述べました。

瀋陽市トップの張書記 「名誉市民である武部会長の青少年交流への情熱に敬意」
2武部会長は9月27日、遼寧省瀋陽市で、張雷・同市党委書記=写真右=と会談しました。張書記は「武部会長は長い友人で瀋陽市の名誉市民である。自民党幹事長時代から遼寧省を訪れ、日中の未来を担う子供たちの交流に情熱を傾けてきたことに敬意を表する。遼寧省も瀋陽市も日中青少年交流の一環として修学旅行を歓迎したい」と語りました。武部会長は遼寧省教育基金会の金竹花理事長との自民党幹事長時代からの長年にわたる交流を振り返りつつ、「金先生との愛と友好の旅路の第二幕が今日を期して始まる。(瀚華集団董事長の)張国祥氏とも一緒になって未来の子供どうしの交流を進展させたい」と挨拶しました。

覚書に教育・文化・福祉・スポーツなど多方面の交流を盛り込む
3その後、武部会長は東亜総研と遼寧省教育基金会の間の「日中教育文化交流協力に関する覚書」を金理事長と締結しました=写真。覚書によると、協力の目的については「迎える心が友好を開く」こと、「イノベーションが未来を創る」ことを基本とし、日中教育・文化・福祉・スポーツなど多方面にわたる青少年交流の実現に努めるとしています。協力の内容については青少年交流をはじめ、両国教師間の交流事業を実施し、日中間の世々代々の(何代にもわたる)友好と相互信頼・相互理解の実現に努めるとしています。

■武部会長、訪中報告(9月25日~28日)

中国事務所開所式で「積善餘慶」と揮毫、「知床旅情」が響く建学基地定礎セレモニー

4武部会長は9月25日から同28日まで中国の北京市と遼寧省を訪問し、日中青少年交流推進の一環として修学旅行の進展を中国外交部の羅照輝副部長らに要請しました。東亜総研中国事務所開所式では記念に「積善餘慶」(善いことを重ねた家は、その報いとしての幸せが必ず子孫にまで及ぶ)と揮毫しました。日本のヒット曲「知床旅情」や童謡「おててつないで」の生演奏で迎えられ中日青少年交流建学基地定礎セレモニーにも出席しました。開原市民主教育集団による歓迎式及び小中学校の視察では第1次訪日修学旅行生と涙の再会。感謝、感激、感動の場面に終始、武部会長は「響き合う心」と揮毫し、日中双方の修学旅行交流を固く誓いました=写真は遼寧省開原市での歓迎。
▽9月25日
北京市の瀚華金控(ハンファ集団、本社・重慶市)北京総本部訪問、張国祥董事長と懇談。東亜総研中国事務所の開所式。辛旗・中国国際友好連絡会副長と会談。瀚華金控北京総本部主催の歓迎晩餐会。
▽9月26日
北京市の中国外交部で羅照輝・外交部副部長と会談。程永華・元駐日中国大使と会談。在中国日本大使館で横井裕・駐日大使と昼食。
▽9月27日
遼寧省開原市の中日青少年交流建学基地定礎セレモニー出席。開原市民主教育集団訪問。同省瀋陽市の在瀋陽日本総領事館で川上文博・総領事と昼食会。瀋陽友誼賓館で張雷・瀋陽市党委書記と会談。金竹花・遼寧省教育基金会理事長、張国祥・瀚華金控董事長と「日中教育文化交流協力に関する覚書」の調印式。遼寧省政府主催の歓迎晩餐会
▽9月28日
遼寧省瀋陽市の中国国際友好連絡会遼寧省分会の孫遠良会長と朝食会。東北国際病院視察。中一督諾食品有限公司視察。同病院及び同食品の代表を務める李東斉総裁主催の昼食会。瀚華金控白沙島金融生態タウン視察。瀋撫新区企画展示館視察。瀋陽市人民代表大会の藩利国主任と会談。瀋撫新区管理委員会の連茂君主任主催の歓迎晩餐会。東亜総研と瀚華金控の交流会

■「ベトナムフェスティバルin札幌」初開催

 ベトナムのサン元国家主席挨拶 「美しい北海道に来られてうれしい」

5北海道を舞台にした初の日越交流イベント「ベトナムフェスティバルin札幌」が9月15、16両日、札幌市北3条広場「アカプラ」と札幌グランドホテルの2会場で開催されました。オープニングセレモニーには、ベトナム側はチュオン・タン・サン元国家主席=写真左=、グエン・ゴック・ティエン・文化スポーツ観光大臣、ヴ―・ダイ・タン計画投資省副大臣、グエン・ヴァン・タン・クアンニン省人民委員会委員長、ヴ―・ホン・ナム・駐日ベトナム大使、日本側は北海道ベトナム交流協会会長の武部勤・東亜総研代表理事会長、林幹雄・自民党幹事長代理、橋本聖子・東京五輪パラリンピック担当大臣、鈴木直道・北海道知事らが出席しました。
サン元国家主席は「(長い友人である)武部会長の招きで、美しい北海道に来ることができてとてもうれしい。これからの日越関係は首都対首都ばかりではなく、地方対地方、国民対国民の交流を活発にしていくことが必要だ」と挨拶しました。前日の歓迎レセプションで武部会長は「38歳の若い北海道知事の誕生をきっかけに、北海道とベトナムとの友好をさらに深め、日越新時代のスタートとしたい。サン元国家主席をはじめ大勢のベトナムからのお客様をお招きし、北海道全体でベトナムからの観光をはじめ今後ますます交流が活発になることを祈念する」と挨拶しました。

ベトナム伝統芸能や「北海道×ベトナム」食の祭典 2日間で延べ7万人
フェスティバルでは、ベトナムの伝統芸能や北海道を代表するYOSAKOIソーラン演舞など両国の文化競演ステージ、ベトナムの伝統工芸や雑貨品などの販売コーナー、「北海道×ベトナム」食の祭典、北海道上川郡東川町がロケ地になったベトナム映画の無料上映会などが催され、2日間で延べ7万人が2会場を訪れました。今年1月19、20日にベトナムのホーチミン市で開催された第6回ジャパン・ベトナム・フェスティバル(JVF)は過去最高の32万9千人が来場しており、日越交流は盛り上がりを見せています。
サン元国家主席ら一行は9月16日、北海道苫小牧市のJファーム苫小牧工場、ノーザンホースパークを視察、さらに支笏湖を経由して札幌市の大倉山展望台、札幌オリンピックミュージアムを訪れました。17日は東京で二階俊博・自民党幹事長主催の昼食会、大島理森衆院議長と面談、18日は民間外交推進協会主催の昼食会後、安倍晋三首相を表敬訪問しました。